A. "ゴルフに限らず"、スポーツパフォーマンスは身体的な機能が基となってスポーツ動作を繰り出しています。
例えば「五十肩で腕が上がらない」人が水泳のクロールも出来ない事は想像がつくと思います。
ゴルフボディチェックを行う事で、ゴルフ動作に必要な「関節可動域」、「筋バランス」、「ケガのリスク」などを発見し、パフォーマンスロスを生み出している身体機能をゴルファー自身に自覚して頂くことを目的としています。
そこからパフォーマンスピラミッドと照らし合わせて、段階的に斬新性のあるトレーニングプログラムを進めていき、障害のない、生涯パフォーマンスの維持、向上を目指します。
A.スポーツで必要な筋肉と、かっこいい筋肉の「付け方」は異なります。
スポーツで魅せる筋肉と、かっこいい筋肉は「動・静」の関係となります。
スポーツをする上で、競技目的に合った鍛え方をすることが重要です。
これを「競技特異性」と言います。
ゴルフスイング(特に飛距離アップ)を目的とした「競技特異性」を考慮すると、最終的に「瞬発力トレーニング」を取り入れていく必要があります。
※瞬発力の鍛え方と、かっこいい筋肉の鍛え方は理論が全く異なります
瞬発系のトレーニングは、フィットネスエクササイズと異なり、ケガのリスクなども高まるため、見よう見まねで行うことは大変危険です。
まずは専門家と共に、「ケガを予防するための体づくり」から始めましょう。
次に、全ての人が同じトレーニングメニューで結果を出せるわけでは無いことが「個別性の原則」によってわかっています。
また、アマチュア競技者はプロ選手に比べて運動神経の違いがあることも事実です。
そこで、効率良く体を動かす為の「運動学習」エクササイズを取り入れることも重要になります。
さらに、生活環境や年齢によって、体幹等の柔軟性が原因で理想的なスイングが再現できないゴルファーもいます。
これらの原則を基に、ウェイトトレーニング、加圧トレーニング、体幹トレーニング、ストレッチなどを組み合わせた顧客別独自のメニューを指導します。
ゴルフを続けていると、今までこんな事を聞いたことがあるかもしれません。
「ゴルフには筋肉が邪魔だぞ」
「筋トレしたら筋肉が硬くなるぞ」
昔から様々なスポーツで同じような議論が行われてきました。
しかし、"飛距離アップ"において間違いであることをお伝えしたいと思います。
その理由の一つは、「魅せる筋肉」と「使える筋肉」の鍛え方が異なるからです。
私自身だけでなく、筋トレ指導したプロの方から一般のゴルファーまでも同様に、トレーニングを受けて飛距離、ヘッドスピードが伸びています。
自己流のトレーニングを続けていたゴルフ上級者の一人から「自分で鍛えてきたこの1年では出たことの無いヘッドスピードが出るようになった」と報告を頂けました。
理由は、まさに鍛え方の違いではないでしょうか。
『筋力とスピードの生理学的法則』によると、
筋力が上がれば運動で受ける負荷の大きさが相対的に下がるので、発揮スピードが上がることがわかります。
これに加えて、スウィング効率やタイミングなどのテクニカル要素が加わりヘッドスピードが変化します。
つまり、筋力は飛距離アップに必要な「要素」の一つであることがわかります。
一方、筋肉を付けて失敗してきたアスリートもいます。
今までの筋肉の付け方、鍛え方が間違っていたのかもしれませんね。
海外のある研究によると「ヘッドスピードと床反力(※)は相関関係がある」と報告しています。
そして、スウィング中に最も力を発揮している筋肉は腹斜筋である、というデータも取られています。
さらに、腕の筋量が上がることでラケット・バット類のスポーツでパフォーマンスが改善されるという話もあります。
つまり、脚力、体幹、上半身の筋肉がスウィング動作の強化に必要ということになります。
しかし、これら一般論だけでは飛距離アップに効果があるとは言い切れません。
なぜなら、「個別性の法則」に当てはめなければあなたの飛距離は伸びないからです。
人それぞれのスウィングにはクセがあります。
だから、マシントレーニングだけではあなた特有の問題解決にはならないでしょう。
体型やクセなどの個別性を考慮して、トレーニングメニューを作る必要があります。
※床反力とは、床を蹴る力(スクワットやジャンプ等の能力)を指します。
ただし、脚力と床反力が全くイコールの意味ではありません。同じ筋力であったとしても、体の使い方によってジャンプ力(パフォーマンス)は左右されます。
4スタンス理論はゴルフ以前に野球で話題になりましたね。
ゴルフや野球に限らず、テニスのサーブを見てもプレイヤーによってフォームやプレイスタイルが異なります。
だから、型にはめ込むフォーム指導や、万人向けに考案されたゴルフトレーニングプログラムを続けるのは間違っていると思います。
その人に合ったフォームがあるのと同様に、必要な筋肉を鍛え、または可動域の課題解決をするメニューを指導していきます。
トレーニングに来ている方のスコアは60台、70~80台、100切りに挑戦している方、シングルプレイヤーの方などが主です。
ゴルフ初心者の方からのお申し込みはほとんどございません。
まずはじめに、筋肉を付けただけで「スコアアップ」するわけではありません。
体力面の課題が改善されることで、より質の高い練習を繰り返せるようになるので、スコアアップのベースになります。
飛距離アップについても同様です。
筋トレで手に入れた「パワー」をスイング動作と「リンク」させることができて初めて「パフォーマンス」になります。
スコアアップ、飛距離アップは「質の高い練習」と組み合わせてこそ実現できる難しい課題なのです。
また、筋力アップすることで、今までできなかった「理想のフォーム」に近づきます。
その影響で、今までのクラブが合わなくなりました!というお話も何度か報告頂きました。
シャフトの硬さや重さなど、変化した体力に合わせ直してプレーをお楽しみください。
筋肉は「過負荷の法則」によって強くなります。
一般的に、スポーツをすることである程度の筋力アップは可能です。
しかし、筋力アップの条件は「火事場の馬鹿力の80%」の負荷を扱う事で効率良く強くなります。
スポーツ動作は、力を抜いて(リキまずに)プレーをすることがコツですね。
だから、中〜上級ゴルファーは練習だけで筋力アップすることは理論上できません。
より長く、より楽しむためには、定期的なトレーニング習慣が必要になります。
はじめの1ヶ月目は、ケガをしないための基礎体力を作るトレーニングです。
一人ひとりによって弱っている部分の強化を目的としています。
次に2ヶ月目では、ゴルフ動作を強化するための筋肉をトレーニングで強くしていきます。部分的なトレーニングから、全身を使ったトレーニングへ変化していきます。
そして3ヶ月目にはパフォーマンスをさらに高めていくために、「筋肉のバネ作用」を強化するトレーニングを行います。
基本的には、一人ひとりの体力に合わせて、徐々にステップアップしていきます。
週1回のトレーニングでも効果が出ている方がいます。
ただし、効果的な方法は週2回のトレーニングです。
なぜなら、トレーニングを行うことで筋繊維は小さな損傷を起こします。その損傷を回復させることで、より強い筋肉に生まれ変わります。
この原理を「超回復」といい、約48〜72時間かかります。
つまり、効率良く筋力アップするためには週2〜3回のトレーニング習慣が効果的です。
ご安心ください。
一人ひとりの体力・運動レベルに合わせたトレーニング内容で進めていきます。
無理はせず、あなたのペースでトレーニングを続けていくことができます。
ご心配な方はカウンセリングへいらっしゃってください!
事前カウンセリング、トレーニング実施等の主な活動場所
日本ゴルフフィットネス協会プライベートジム
東京都港区南青山1-17-2 FOCAL POINT